知っておくと得な物
新型鉄道と聞くと、私などの世代はやはりリニアモーターカーを想像します。子供の頃に見た、あの宙に浮いて滑るように走る高速マシンは、まさに未来を予感させてくれました。
あれは磁気浮上式の電車で、20年以上経った今の世界をみても、あまり普及していません。普及しない理由は色々とあるが、かいつまんで説明すれば「使いづらい」という事ですが、リニアモーターカーは消えたのかというと、そうでもありません。
東京で一番身近なものをいうのなら、都営大江戸線はリニアモーターカーになります。ただ、こちらは残念な事に浮いてはいない鉄輪式リニアモーターカーというもので、浮いてはいないが立派なリニアモーターカーの一種になります。
リニアモーターカーというのは、単純にいえば『リニアモーター』を採用した電車の事になります。『リニアモーター』を単純に説明すれば、『磁気の反発を利用した駆動装置』の事で、大江戸線がリニアモーターで駆動している事は、鉄道好きか、工学を学ぶ人達以外はあまり知る事はないかもしれません。
これは特に知らなくても良い事だからで、
知らなくても電車には乗れるし、知らなくても、自分の人生に全く影響はない人が殆どです。
しかし、これは冷静になって考えると、怖い事といえます。例えば、実はデジカメの中には小人が入っていて、写真はその小人さん達が魔法で写している! という状況があっても、「写真が撮れるからいいや」と言っているようなものなのです。
もちろん小人さんは冗談ですが、既に私達の周りには、そんなある意味ブラックボックスとでも呼べる、『原理はよく分からないけど便利なもの』で溢れています。
これらはこれからも増え続ける事でしょう。
別に警告ではありません。
ただ、例えば自分の子供に「電子レンジを使うとどうしてご飯が温かくなるの?」と聞かれて、「それはね、中にいる小人が温めてくれるのさ」とは言ってしまうのはいささか情けない話だとは思いませんか?
そう考えると、知らなくても影響のないものも、知っておいて損は無いような気がほんの少しだけしてきます。
外の事はともかくとして、自分の家の中にある器具や物についてなら、ある程度は知っておきたいものです。例えば身近なところで「ダンボールが丈夫なのはどうしてだろう?」という子どもの疑問に、「それはダンボールだからに決まっているじゃないか」とは言いたくありませんよね?
知らなくても良いことは多いですが、知っておいた方が良いことも、また多いのです。
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